中規模固有値解析のベンチマーク#
キーワード#
固有値解析
大規模問題と中規模問題#
弊社では、大規模で高速な固有値解析のアルゴリズム等を実用化すべく、汎用構造解析ソフトウェアAdvance/FrontSTR の固有値解析機能の開発を進めました(詳細は、弊社発刊のアドバンスシミュレーションVol.3 で紹介しています)。ここでは、開発の途中段階で、「中規模データ」に対する固有値解析のベンチマークを行った内容を紹介します。
中規模とは百万自由度から数百万自由度前後の問題、小規模とは数十万自由度の問題、大規模とは一千万自由度を超える問題のことを呼ぶものとします。下記ベンチマークでは、中規模問題(10万自由度から240万自由度の大きさのデータ)に対して、その精度および並列化による高速化の効果を測定しました。その結果、十分に大きいサイズの問題では、16CPUでは12倍程度の処理速度(12分の1の処理時間短縮)を得ることができました。
ベンチ―マーク結果#
図1 ベンチマークモデル(左;ソリッドモデル、右;透視図)
図2 代表的なケースの処理時間
図3 並列処理と処理時間
図4 処理時間
図5 モード図(第10モード)
図6 モード図(第15モード)
図7 モード図(第21モード)
関連ページ#
- 構造解析ソフトウェア Advance/FrontSTR
- 解析分野:構造
- 産業分野:産業機械