エアチャンバー(空気室)を考慮した場合のポンプトリップ解析#
解析モデル・解析条件#
図1のようなポンプ2台並列、ポンプ出口に逆止弁があり、エアチャンバーを設置している延長約1kmの管路系冷却系配管に対し、ポンプトリップを想定した過渡解析を行います。計算条件は図2としました。
図1 解析モデル図
項目 | 説明 |
---|---|
解析モデル | 液注分離モデル |
弁 | 逆止弁は瞬時に閉鎖 |
管形状 | 管長 1000m、管径 1100mm、管厚 10mm |
管摩擦モデル | Hazen-Williams(C=110) |
管種 | Steel |
ポンプ | 定格揚程 60m、定格流量 45m3/min、定格効率 0.8、定格回転数 990rpm、GD2=1000kgm2 |
エアチャンバー | 体積 60m3 |
図2 計算条件
解析結果#
図3に動水勾配線を示します。エアチャンバー設置後のほうが最高圧力が低くなっており、その効果が分かります。
図3 動水勾配線
参考文献#
Eugen Ruus, Charts for water hammer in pipelines with air chambers, Canadian Journal of Civil Engineering, (1977)