Advance/FrontFlow/redの専用サイトを開設いたしました。
事例集を機能別に整理して見やすくなっております。
プール火炎の解析事例#
解析概要#
Advance/FrontFlow/redに実装されている総括反応モデルを用いてプール火炎の解析を行いました。
解析領域は図1のようにとります。図中のプール面からプロパンが蒸発率0.2で一様に蒸発していきます。蒸発したプロパンは空気中の酸素と化学反応を起こし燃焼します。また、その際に発生する環境汚染物質(一酸化炭素とすす)の発生も考慮します。


計算条件の概要#
シミュレーションの計算条件は以下のように設定します。
1 計算格子
要素数27,000のテトラメッシュ(図2)を用います。
2 境界条件
底面、四方の側面を壁境界とし、プール面を熱分解を含む境界条件とします。 その他の面は全て、自然大気の流出条件とします。
3 計算設定
時間積分法はオイラー陰解法で計算します。移流項離散化スキームは運動方程式については2次精度の中心差分で、エネルギー方程式と化学種の保存式については1次精度風上差分で計算を行います。
4 燃焼モデル
以下の化学反応式を総括反応モデルで扱います。
解析結果#
時刻20[s]における瞬時分布を図3、4に示します。 各化学種の分布は図3のようになります。化学種間で分布の傾向は共通しています。 流れ場の温度分布と速度分布は図4のようになります。図3の化学種の分率が大きくなっている個所で高温になっていて、最高温度は1600[K]に達しています。速度ベクトルから熱対流が起こっている様子が分かります。


適用例#
- 拡散燃焼(バーナー性能評価など)
関連ページ#
- 流体解析ソフトウェア Advance/FrontFlow/red
- 解析分野:爆発・燃焼
- 解析分野:流体
- 産業分野:建築土木