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過酷事故時の原子炉建屋内に移行するセシウム分布解析#

(1)原子炉建屋に対して、0.3 m ~ 1.0 mで格子分割し実時間 24 時間の解析#

(2)主要な計算条件は次のとおり#

  1. 計算格子数:270,864

  2. 酸素、窒素、水素、水蒸気の4成分

  3. FPエアロゾル:CsOH(粒子密度 3,680 kg/m3) 粒径は 1μm と 10μm の 2 種類

  4. 流入条件:原子炉ウェルトップフランジにおいて計算開始から 4.4 時間一定流入。
    水蒸気 5,250 kg+水素 210 kg
    FP エアロゾル:0.01 kg/s(1μm)、0.01 kg/s(10μm)

  5. 水蒸気凝縮、壁構造物熱伝達モデル

  6. 実在流体の状態方程式(Soave-Redlich-Kwong 式)を使用

  7. 時間刻み幅は最大 Courant 数 2,000 として制御

(3)24 時間の解析に要した計算時間(単 CPU 計算 ※)#

13 hr 30 min 4 s

※使用した計算機スペック#

機種名:PowerEdge R640 / CPU:Intel Gold 5218 @ 2.30GHz / メモリー:96GB / OS :CentOS Linux release 7.6.1810

流入後24時間の流速分布変化#

(1)ケース 1

(2)ケース 2

流入中は、ケース1のほうがシールドプラグ漏洩口からの流速が大きい。

流入停止後も、ケース1のほうがオペレーションフロアでの流速が大きい。

流入後24時間のセシウムエアロゾル濃度分布変化#

(1)ケース 1

(2)ケース 2

  1. ケース 1 でのシールドプラグへの沈着量が最も多い
  2. シールドプラグ底面への沈着量は、ケース 2 のほうが多い
  3. オペフロ天井や壁への沈着量は、ケース 1 のほうが多い
  4. 天井のシールドプラグ中央直上は沈着量が少ない
  5. 天井や壁の隅に比較的多く沈着する傾向

粒径別セシウム沈着量分布#

セシウム沈着量変化の比較#

関連ページ#